山本健介 脚本・演出
高橋ルネ 出演
【舞台】
The end of company ジエン社 第13回公演
『ボードゲームと種の起源』
脚本・演出 山本健介
【会場】
【開演時間】
5月・拡張公演について
5月”拡張”公演
2019年 5月 駒場アゴラ劇場
12月の公演と『同タイトル・同モチーフ・同設定』でありながら、内容を一新・拡張して行う公演をやります。
基本と拡張とは
ボードゲームの中には、当初発表される”基本セット”と、さらにそのゲームを発展、拡張させた”拡張セット”がしばしば発売される。
基本的には基本セットさえあれば、十分楽しめるが、それをさらに拡張すると、さらに基本から違った側面が出現し、遊びの幅が広がるというものだ。時に別のゲームかのような面白さにもなる。
演劇で、それをやってみたい、と思った。すなわち「同タイトル・同モチーフ・同設定」でありながら、まったく異なる作品を作る、と。
まずは基本公演。4人の俳優で、限られた照明、音響、舞台装置を用い、ミニマムの力で演劇を構成する。
その後、観客からのフィードバックや、公演を通じての反省などを聞き込み、ほぼ同キャストに加えて、追加の俳優をくわえ、新作としてリメイクするのが拡張公演だ。拡張公演は、劇場としての装備を整えた会場で、美術、照明、音響をふんだんに用いて、公演の拡張を図る。
ただ、ボードゲームの基本セットというものは、長く遊んでいると「欠け」が出たりする。
基本セットから、何かは「欠け」るだろう。
その欠けを、拡張はどう、捉えるのか。ゲームであれば、プレイ不可能な状態にもなるだろう。
だが、演劇なら、その「欠け」は、どうなるだろうか。
そのあたりも、考えてみたいのでした。